中小企業は社長の資質ですべてが決まる!?

様々な会社の経営者と会う事が多いのですが、正直、中小企業は社長の資質でほぼすべてが決まってしまいます。

利益が出ない!赤字だ!これらの原因は社長にあるのですが、それを従業員やまわりの環境に責任をなすり付けている社長は少なくありません。

私の感覚では、従業員の事を想っていない社長は赤字、もしくは儲かっていない会社が非常に多いように思います。

中小企業の場合は一致団結して戦っていく事が大切ですが、従業員の悪口を叩く社長の会社は離職率も高く、従業員のベクトルはバラバラ・・・、これでは利益が出ないのは当たり前です。

よく仲良しこよしではダメだというマネジメント理論があります。確かに仲良しこよしである必要はありませんが、中小企業は一致団結して従業員のベクトルを1つの方向に向かせる必要があります。

そのためには従業員に対し、明確な方向性を示し、権限を与え、最速で突き進んでいく、そのためには従業員と共にお互いの関係を作っていかなければなりません。

そしてそういった関係が作り上げられると社長は従業員に対する感謝の念が強くなります。

従業員から社長に歩み寄ってくる事はありません。よって、まずは社長から歩み寄る事が大切です。

また環境のせいにしている社長は自らが無能である事を証明しているようなものです。

なぜならば、環境の変化を事前に察知し、会社の方向性を変えていくのは社長自身の仕事だからです。

写真フィルムがデジカメによって淘汰されようとしたとき、コダックは潰れ、富士フイルムは自分達の首を絞めるデジカメ業界に参入し、生き残った。

しかし今度はスマホにデジカメ機能が搭載されデジカメが売れなくなった時、富士フイルムは次に化粧品(アスタリフト)と医療分野に参入し、また生き残った。

2016年現在、富士フイルムの時価総額は2兆3千億、売上2兆5千億、経常1,945億という恐ろしい企業となっているのです。

よって環境が原因といっている社長もダメ会社の典型なのです。

 

小資本でグローバル世界に参入出来た2つのビジネス事例

もし起業するとなった場合、グローバル世界(G)で戦うか、ローカル世界(L)で戦うか、それをまず決める必要があると、以前のブログで説明しました。

Gの世界で戦う場合は、巨大な資本が必要で、小資本でGに参入出来るチャンスは多くありません。

ソフトバンクがPepper君といったロボット事業に参入していますが、あれこそが巨大な資本を投下してやっているGビジネスの典型です。

また米Google傘下のGoogle DeepMind社が開発したAlphaGo(※1)もそうで、このAlphaGoの2年間の運用費用は30億(※2)ともいわれています。

※1:AlphaGoは囲碁のAI(人工知能)で2016年、イ・セドル九段に勝利。
※2:参照元:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/24/news058.html

こういったノウハウを用い、Googleは2015年から検索アルゴリズムにAIを実装するようになっています。

この様にGの世界で戦うには巨大資本が通常必要ですが、小資本でGの世界に入る事が出来るケースもあります。

その良い例がスマホアプリのコロプラです。

コロプラは2003年頃、馬場功淳社長が「コロニーな生活」を開発し、なんと個人サイトとしてサービスを開始、それが現在では数千億円の時価総額を持ち、馬場功淳社長は2015年の日本長者番付で16位になっています。

つまり小資本でGの世界に参入するには、スマホの台頭といった大きな変化にいち早く便乗し、利益を得て、その利益をどんどん再投資して行く事が重要です。

もう1社紹介しましょう。

まだGの世界と言えるレベルではありませんが、同じく小資本で上手くいった会社、テラ(証券コード:2191)です。

最近は赤字が続き、時価総額は低迷気味ですが、一時、テラは時価総額数百億まで行った最先端がん治療の会社です。

この会社は資金もないベンチャー企業からスタートしており、最もコストのかかる研究費用の部分を大学と提携する事で、莫大にかかる資金問題を解決しました。

つまり彼らの提供している最先端がん治療(樹状細胞ワクチン療法)は大学との共同研究から生まれ、テラは樹状細胞ワクチンを培養し、各クリニックに提供するビジネスモデルを展開しています。

この様に小資本でGの世界に入っていくためには、ガラケーからスマホといった大きな変化にいち早く便乗していくか、本来なら必要である莫大な資金を大学などの研究機関と組んで一気に削減するなどの工夫が必要です。

ただし、大きな変化は頻繁に起きません。

しかし、中規模の変化レベルであれば定期的に起きます。例えば、2010年にミクシィ(証券コード:2121)の笠原社長(当時)が新プラットフォーム公開し、ドリコム(証券コード:3793)がそのプラットホーム上で動くmixiアプリ モバイル版を開発。一気に売上を上げていった過去(※)があり、こういった変化も含めますと、チャンスはかなり多いと思います。

※ドリコムの売上推移は2010年23.7億、2011年29.6億、2012年71.9億!です。

よって、小資本でGの世界に参入するには、中規模以上の変化に敏感に反応するか、ロボットやAI、医療といった今後急速に拡大する分野に大学と提携し、参入する事が正しいかも知れません。

 

 

IT技術の向上とロボット、そしてAI(人工知能)がもたらす人類の二極化

IT技術の向上とロボット、そしてAI(人工知能)がもたらす人類の二極化というと、ビジネスとは若干異なる話のように感じますが、「何のビジネスを今後はじめるのか?/参入すべきか?」という事を考えた場合、これらの3項目は絶対に考慮に入れておかなければならない知識です。

まず、IT技術の向上によりクルマの自動運転が可能となった暁には、タクシー業界、バス業界はどうなるのでしょうか?現在の最新ベンツSクラスはインテリジェントドライブ機能により、高速道路などはハンドルを握る必要はないレベルまで来ています。

更にはハウステンボスの「変なホテル」ではロボットが受付としてお出迎え・・・。

IBMのワトソン君はよくAIの代名詞(※)として取り上げられますが、このワトソン君はSMBCのオペレーター業務の代わりに導入される事が決まっています。(※実際は自然言語を理解・学習し人間の意思決定を支援する『コグニティブ・コンピューティング・システム』とIBMでは定義しています。)

トランスコスモスやベルシステム24(※)など、コールセンター業務を請け負う会社は現在でも非常に好調な決算を出していますが、今後はどうなるのか、まったく未知数です。(※ベルシステム24の連結決算は2015年2月は188億の経常利益、2016年2月は88億の経常利益と100億程下がっている。)

こういったIT技術の向上やロボット、そしてAIによって置き換わってしまうビジネスの末路は更なる価格競争の激化が予想され、厳しい業態になる事は間違いありません。

そして人類はAI技術者、ロボットエンジニアなど高度な技術をもつ一部の人間と、そうではない人間とに二極化が進むと言われています。

これはAI技術者、ロボットエンジニアなど高度な技術をもつ一部の人間以外はすべてコンピュータやロボットに置き換わってしまうからです。

現在、置き換わってしまうような仕事を多数抱えているビジネスでは、将来、従業員をコンピュータ、ロボットに積極的に置き換えていく会社から値段を下げていき、価格競争が激化していく事でしょう。

そうなりますと、他の会社も人からコンピュータ、ロボットに置き換えざるをえなくなり、結果、人員が余り、会社を存続させるためには、その人員をリストラをせざるを得ません。

しかし日本の労働基準法では容易に解雇ができない状況です。

こういった事も考慮し、「何のビジネスを今後はじめるのか?/参入すべきか?」を考えていく必要があると思います。

参入するビジネスにある2つの経済圏

参入するビジネスにはグローバル経済圏で戦うか、ローカルビジネス経済圏で戦うか、ビジネスをしていく上で、まずはそれを決める必要があります。

冨山和彦氏の著書「なぜローカル経済から日本は蘇るのか」では、その経済圏をG(グローバル世界)とL(ローカル)という分野に分けて説明をしています。

Gはグローバル化、IT革命により世界で勝負する企業、この場合、何が何でも世界チャンピオンになるしかなく、「栄光か死か」の2つしかありません。

つまりGの世界では、戦って負けた暁には「死」しかない、非常に競争が激しい経済圏で勝負するという事です。

まさに資本集約型産業の典型で、自動車、電気、医薬品などのグローバル製造業が主となります。

最近のビジネスではLineやパズドラ(ガンホー)といった企業もこの分野に入ります。

一方、Lの世界は労働集約型のビジネス、小売り、飲食、交通、物流、宿泊、社会福祉などのサービス産業が主です。

しかしインターネットの台頭により、このLの世界も大きな変化が起きており、例えば、レンタルCDショップについては1989年に6283店舗あったのが2015年には2370店舗まで激減しています。

更には、Amazonや楽天の台頭により、小売りも「今すぐニーズ」以外の顧客は急激にネットへ顧客をとられてきました。

これは、送料が以前と異なり無料となるケースが増え、明らかにネットの方が安くなるケースが多く、「風邪を引いたので、今すぐ風邪薬が欲しい!」といった今すぐニーズ以外は自宅まで運んでくれるネットの方が今後急速に台頭してくると思われます。

そしてAmazonでは当日お急ぎ便、楽天はあす楽と、今すぐニーズへの囲い込みも一気に進めています。

この事から、今まではLだったビジネスが、インターネットの台頭により、小売り分野もGのビジネスになってきました。

ずっとGで戦っているガンホーは2013年以降、急速に売上が下がってきており、グリーに至っては2012年をピークにその半分以下にまで2016年は落ち込む見込みです。

スマホゲームの市場は開発費用が上がってきてはいるものの、起業するにはある意味参入しやすい分野であり、多くの起業家が実際参入しています。

しかしその世界はGの世界である事を知っておく事が必要です。

そして、Lの世界でもネットの台頭により、小売りなどはGの世界に飲み込まれ、大きく状況が変わってきている事も知っておく必要がありそうです。

管理人について

 

管理人からのメッセージ

ビジネスを成功させるためには、いくつかのルールがあります。それを知っているか知らないかでは大きな差がでます。

様々な事業を展開する上で、私も何度か失敗しましたが、ラッキーな事に致命傷を負う事はなく、今日に至っています。ビジネスで致命傷を負うと、なかなか復活ができません。

本サイトは、独立して10年、私自身、過去犯した失敗を繰り返さない備忘録として、そして現在ビジネスをやっている経営者の皆様、起業し独立しようと考えている方々に少しでも参考になるサイトとして、私のノウハウを公開していきたいと思います。

書籍にも書けないより突っ込んだ情報も公開していくつもりです。どうぞ、よろしくお願い致します。

 

経歴

某大学院を卒業後、大手通信会社に入社。その後、外資系企業、ベンチャー企業を経て独立。独立してから10年、現在では国内外で5つの会社を経営し、カリスマ経営者として定評がある。出版したビジネス書はベストセラーとなり、翻訳され海外でも販売されている。