ネット系の上場企業から見えるビジネスモデルの共通項

ネット系の上場企業は、どこまでをネット系と言うかによって線引きは難しいのですが、あるサイト(注1)を見ると、

会社名
(株)サイバーエージェント
(株)フリークアウト
(株)カカクコム
クックパッド(株)
楽天(株)
ヤフー(株)
(株)VOYAGE GROUP
ネットイヤーグループ(株)
(株)駅探
(株)ネクスト
GMOペイメントゲートウェイ(株)
(株)リブセンス
(株)一休
(株)オウケイウェイヴ
エキサイト(株)
(株)デジタルガレージ
(株)ぐるなび
(株)メンバーズ
(株)アイスタイル
(株)レアジョブ
(株)エニグモ
(株)みんなのウェディング
ジョルダン(株)
(株)Eストアー
トレンダーズ(株)
(株)インフォマート
(株)オークファン
比較.com(株)
(株)オウチーノ

のようです。これらの会社を見てもらうとある事に気が付くと思います。

それは、メディアを持っている会社がまず圧倒的に多い事です。

現在、売上の主力がスマホアプリとなっているサイバーエージェントもメディア(アメーバ等)を持っておりますが、それらメディアを持っている会社を除くと、

(株)フリークアウト
ネットイヤーグループ(株)
GMOペイメントゲートウェイ(株)
(株)メンバーズ
(株)レアジョブ
(株)Eストアー
(株)インフォマート

まで一気に減ります。インフォマートもメディアを持っていると言えば持っていることになりますが、ここではB向けサービスということで残しました。

この残った会社から決済代行会社、広告系の会社も外すと、

ネットイヤーグループ(株)
(株)メンバーズ
(株)レアジョブ
(株)インフォマート

となります。

では、この残った会社を見てみましょう。

まず、レアジョブはオンラインの英会話教室を運営している会社です。あとインフォマートは前述の通りBtoB向けのプラットホーム(請求書発行、受発注系)の会社です。

それ以外のネットイヤーグループとメンバーズはWebサイト制作などを手がけている会社となります。

共通項に気づきましたでしょうか?

まずネット系の上場企業は沢山ありますが、そのほとんどが自社メディアをもち、そのメディアで高い利益率を出しているため、上場出来ています。

ちなみに駅探は2016年3月の経常は5億、売上はたったの29億なので、どれだけ利益率が高いかが分かります。

メディアを持っていない会社も、ネットイヤーグループとメンバーズを除き、独自のサービス(決済・広告)を持っていて、高い利益率を出している会社ばかりです。

ちなみに、ネットイヤーやメンバーズはサイト制作系の会社なので、数千社という競合を持っていますが、ネットイヤーやメンバーズ以外の会社にはここまでの競合を持っている会社はありません。

だからこそ高い利益率を誇ることが出来るのです。

その昔、サイト制作系の会社ではアイフラッグが上場していました。

細かい話は割愛しますが、売上計上基準の変更により債務超過となり、それを支援していた光通信が2015年6月完全子会社にし、上場廃止となりました。

サイト制作系の会社は受注し、納品後に入金となるため、キャッシュフローが非常に悪い業態であり、また受注すればするほど多くの人工(にんく)がかかるため儲かりにくいビジネスなのです。

事実、メンバーズは売上65億、経常4.5億とメンバーズは多少良い数値だと思いますが、ネットイヤーグループの売上は売上68億、経常1.5億しかなく、決して儲かっているとは言えないレベルです。

このように、一見、サイト制作系のネットビジネスは参入しやすい反面、上場している会社が非常に少ないことから、非常に経営が難しい業態ある事が分かります。

更には人工(にんく)ビジネスのため、労働環境が悪い(夜遅くまで働く)傾向があり、結果、上場基準に抵触し、上場出来ない会社が多いのです。

この様に、もし何らかのビジネスを始める場合、もしくは新規事業として参入する場合、同じネット業界でも様々な会社があり、上場企業はどうなっているのか?を分析する事は他の業界でも非常に勉強になるのです。

注1:http://www.publickey1.jp/blog/15/it_2015.html

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